昔、先代から言われた言葉があります。
“わしらは蒲鉾や天ぷらを毎日たくさん作るうちの１つかもしれんけど、お客さんはその1つが黒田蒲鉾のすべてなんやぞ“
（この地域では揚げかまぼこやさつま揚げのことを天ぷらと呼んでいます）

若い頃はその意味の深さも考えていませんでしたが、年を重ねるにつれ先代の伝えたかった事がしみじみと分かってきました。

１つの品物を丁寧に、昨日よりもさらに美味しく、また食べたい！と思ってもらえるように・・・
そんな気持ちで日々精進しております。

また近年では原材料の高騰や後継者不足で、
僕たちのような小さな町の蒲鉾屋が減っています。
“昔は近くに住んでいて子供のころから食べててん！
やっぱりここのじゃないとあかんねん！”と
ネットだけでなくお電話などでもご注文頂いております。

練り物は日本で何百年も受け継がれている食文化。
それをこんな小さなお店ですが、地域で広めていく事も私たちの使命だとも考えています。

代表　黒田健夫